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無我茶館で中国茶

天王寺  「無我茶館」へようこそ(中国茶販売・中国茶教室)

私蔵茶の飲み比べ

                      私蔵茶の飲み比べ 
 
 先日、第1期高級茶芸師卒業生の皆様と一緒に私蔵茶の飲み比べを行いました。以前、第一回目の高級茶芸師ツアーの記念にと、現地で全員が同じ「テン紅紅茶」の餅茶を購入し、いずれか先に皆が集まった時に飲み比べをしようと約束しました。その機会が先日の中国茶研究会時に訪れ、皆様がそれぞれ購入されたその餅茶を持参しナイフで解し、事前にどなたの家のお茶を知らせず番号で表示し、同じ分量、同じ抽出時間で淹れて飲み比べました。試飲の後、その中からご自分が好きなお茶を紙で記入していただきました。そして美味しいと選ばれたお茶をお持ちになられたその方に保存方法を聞かせていただきました。やはり保存環境、場所、湿度などの違いによって、それぞれのお茶の水色、味と風味も異なり、とても面白く良い勉強になりました。同じお茶でも保存の違いによりこれほど味が変わるのだと実感しました。これからも皆が集まる席で私蔵茶を飲み比べを行い広めたいと思っており、茶芸師ツアーの時に現地で記念茶を購入したいと考えています。

    私蔵茶ー飲み比べ
    保存する家庭の環境の違いにより、水色と滋味が大幅に変わり皆様も驚いていました。

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  1. 2013/09/27(金) 09:32:55|
  2. 季節のお茶会

プーアル茶はなぜ科学力を用いて年代別の鑑定を行えないのか?

             プーアル茶はなぜ科学力を用いて年代別の鑑定を行えないのか?

 プーアル茶といえば代表的な雲南省産の黒茶です。以前より日本でもダイエット効果があると知られています。プーアル茶は製造工程別に生茶と熟成茶に分けています。特に熟成茶は熟成させればさせるほど旨みとコクが出て、味わいも深くなり価値も上がります。プーアル茶の専門店やお茶屋さんではこのプーアル茶を10年もの、15年もの、30年もの、そして60年ものと分類して保管しております。もちろん熟成させる年代の違いによって、値段も大きく変わります。一般消費者にとっては、プーアル茶の年代は主にプーアル茶を包んでいる紙に書いている製造期日によって判断するしかありません。実はその包んでいる紙を偽造するものもあります。もちろん、一部のプーアル茶マニアたちはその味と水色によって判断出来ますが、普通の方にその判断は大変困難と思われます。
 では何故、科学の分野で年代別に品質を鑑定出来ないのでしょうか?それはプーアル茶の保存環境にあります。プーアル茶は保存環境の温度、湿度によって、酸化程度が異なってくるので、やはり科学的に年代別の判断が難しいようです。例えば同じ年代のプーアル茶を、年間平均温度と湿度が高いところに保存するものと、年間平均温度と湿度が低いところに保存するもの酸化程度が全く違ってきます。もちろん湿度と温度が高いところの方が酸化の進みが早いです。同じ中国でもの東北と南方では同じプーアル茶を保存しても、酸化の程度が違います。それはもちろん気候により原因です。
 私個人の意見では10年もの、20年ものを購入するなら、本当に信用できる専門店で買った方が良いと思います。そういうお店をご存じなければ根気が必要ですが、毎年同じメーカーのプーアル餅茶を2枚購入し、自身で保存を行い熟成させるのも良いかと思います。
             プーアル茶 2003年

  1. 2013/09/22(日) 09:44:07|
  2. 中国茶・台湾茶情報

臨時休業のお知らせ。

                       臨時休業のお知らせ 
  
 誠に勝手ながら都合により2013年9月22日(日)~10月4日(金)の間、臨時休業させていただきます。
ただこの休業期間中に関しましても、下記日程(5日間)に付きましての中国茶講座及び中国茶販売、お問い合わせ業務等に関しましては営業を行っております。
            ※臨時休業期間中に関しましての営業日(5日間)
   ◎2013年9月22日(日) 午前9時30分~12時<中国茶販売 お問い合わせ業務>

   ◎2013年9月27日(金) 午前9時30分~13時<中国茶販売 お問い合わせ業務>
                午前10時~12時<中国茶研究会>

   ◎2013年9月28日(土) 午前9時30分~13時<中国茶販売 お問い合わせ業務>
               午前10時30分~12時<台湾茶講座>

   ◎2013年9月30日(月) 午前9時30分~13時<中国茶販売 お問い合わせ業務>
               午前10時~12時<台湾茶講座>

   ◎2013年10月4日(金) 午前10時30分~15時<中国茶販売 お問い合わせ業務>

       なお、10月5日(土) からは通常通りの営業を行っております。この度はこちらの都合で皆様にはご不便、ご迷惑をお掛け致しますが、何卒ご了承のほどよろしくお願い申し上げます。
            茶山
                        獅峰山茶園
  1. 2013/09/13(金) 14:56:36|
  2. お休みのお知らせ

台湾茶講座での飲み比べ

                     台湾茶講座での飲み比べ 
 
 毎回ごとに台湾茶講座での終盤で行っている各自でお茶をを淹れる実践授業では、生産時期の違い、製造工程の違い、品種の違いなどをグループに分けてお互いに淹れ、飲み比べを行っております。飲み比べをすることによってその茶葉の味わい、特徴、違いはより一層分かりやすくなります。この飲み比べの実践授業は受講生皆様に大変ご好評をいただいております。

  製茶違いの飲み比べ    老茶飲み比べ
 製造工程の違いによる飲み比べ(炭香・濃香・清香)    年代別による飲み比べ(2000年、2004年、2013年)
  1. 2013/09/11(水) 14:33:38|
  2. 台湾茶講座

高温によりお茶畑が焼けた現状に付いて

                   高温により茶葉畑が焼けた現状に付いて

 今年(2013年)の夏は日本も含めて中国各地でも凄まじい猛暑となりました。緑茶の名産地である中国の浙江省、江蘇省では気温が40度以上上昇し、高温による様々な被害が出ております。その中の1つである一部の茶葉畑の茶葉は高温により焼けてしまいました。農家は猛暑による様々な対策を講じましたが、茶畑が広大な敷地ということもあり全ての対処は難しく、茶畑の一部分ほどしか茶葉を保護する事が出来ませんでした。この被害により来年(2014年)新茶の生産量に影響がでるのは間違いないでしょう。

               焼けた茶園
                      高温により焼けた茶葉
  1. 2013/09/07(土) 09:06:22|
  2. 中国茶・台湾茶情報

四季春老茶

                        四季春老茶 

 8月の中旬に台湾張老師より四季春老茶のサンプルを送っていただきました。2000年ものと、2004年ものです。皆様のイメージでは四季春は「清香」という概念があるかと思いますが、実は「濃香」も生産しています。今回のサンプルは全部「濃香」の老茶です。2004年ものは私の好みに合っていたのでそれを注文しました。台湾茶講座での飲み比べの際に紹介させていただきたいと思います。
      四季春 老茶
                           四季春老茶
 
  1. 2013/09/04(水) 18:01:10|
  2. 台湾茶のご紹介

台湾高山烏龍茶の困惑

                     台湾高山烏龍茶の困惑 
  
 台湾高山烏龍茶は標高1000メートル以上の山で作られた烏龍茶です。台湾の高山茶はほとんどが茶摘みされるその山の名称で命名されています。例を上げると阿里山高山茶、杉林山高山茶などがあります。海抜が高ければ高いほど、茶葉の含まれるアミノ酸の含有量が高いため、お茶の滋味がとても甘いです。
 しかしその反面では温度差が多きく、また湿度が高い高山気候の特徴は午後2時頃から霧が発生しやすくなることにより、日光萎凋が困難となります。萎凋不足になると発酵の工程で大きな影響をもたらします。特に烏龍茶のような半発酵烏龍茶にとっては致命的な原因となります。茶葉の香りが形成しにくくなり、滋味も比較的甘くなく、緑茶のような青臭さが残っているお茶もあります。発酵を充分にするために「做青」という製茶工程を翌日に行うとなるとコストが高くなってしまいます。ですので今の高山茶はほとんど軽発酵なものが多いです。そして発酵が低いため酸化しやすくなり、保存は難しくなります。だから台湾高山茶作りは天気の要素により大変大きく左右されます。
             高山茶園
                        高山茶園
  1. 2013/09/01(日) 09:53:45|
  2. 中国茶・台湾茶情報

プロフィール

中国茶文化について

Author:中国茶文化について
「無我茶館」 王 愛慧のプログ
中国茶葉学会栄誉会員
中国政府公認 一級茶芸師
中国政府公認 一級評茶師
国際武林闘茶大会 国際佳茗大使
国際武林闘茶大会 委員

台湾張迺妙茶師記念館館長張位宜氏、
中国茶葉博物館の研究員茶道文化専門家周文棠先生、
中国農家院茶葉研究所 虞富蓮教授、
浙江大学生物技術学院 湯一副教授、
茶文化研究家 中国国際茶文化研究会栄誉理事 湯浅 薫先生
指導の下で中国茶を学びました。
中国茶文化などについて、紹介していきたいと思います。
 
お茶教室、イベンドなどについて詳しくはホームページへhttp://mugachakan.jp/

「無我茶館」
大阪市天王寺区大道1-5-13東和天王寺ビル8F
tel&fax 06-6772-7650
営業時間: 10:00~17:00
定休日: 火曜日・祝日

出張お茶会、茶道講座もございます、どうぞお気軽にご相談ください!

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